ファン・デル・エルスケン(読み)ファンデルエルスケン

百科事典マイペディア の解説

ファン・デル・エルスケン

オランダの写真家。アムステルダム生れ。独学で写真を始め,1947年よりフリーランスの写真家としてアムステルダムで活動し,1947年より本拠地パリに移す。また1959年からは映画制作にも携わる。1955年にニューヨーク近代美術館で開催された《ザ・ファミリー・オブ・マン(人間家族)》展のために写真を探していたスタイケンは,ファン・デル・エルスケンによるサン・ジェルマン・デ・プレに集う人々の写真を発見する。同展以降,エルスケンの写真は高く評価された。さまざまな都市を彷徨しながら,エルスケンはつねにそこに生きる人々の生を繊細な眼差しでとらえる。写真集に《左岸の恋》(1945年),《ジャズ》(1959年),《スイート・ライフ》(1963年)などがある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android