フィッツロイ川(読み)ふぃっつろいがわ(英語表記)Fitzroy

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フィッツロイ川」の意味・わかりやすい解説

フィッツロイ川(オーストラリア東部、クイーンズランド州)
ふぃっつろいがわ
Fitzroy

オーストラリア東部、クイーンズランド州中部、太平洋側斜面の川。長さ1120キロメートル。同州の代表的河川で、流域面積約14万平方キロメートルはオーストラリア大陸東岸中最大。上流部はマッケンジー川、ドーソン川などに分かれ、狭義のフィッツロイ川は両河川の合流点より下流のみ(長さ480キロメートル)をさす。上流域は農牧地帯および炭田地帯。河口近くに同州中部の中心都市ロックハンプトン、河口にポート・アルマ港がある。名称は旧ニュー・サウス・ウェールズ総督名に由来する。

[谷内 達]


フィッツロイ川(オーストラリア北西部、ウェスタン・オーストラリア州)
ふぃっつろいがわ
Fitzroy

オーストラリア北西部、ウェスタン・オーストラリア州、キンバリーズ地方南西部の川。長さ560キロメートル、流域面積約12万平方キロメートル。西流してダービーDerby(人口3236。1996)の南でキング湾(インド洋)に注ぐ。下流のカンバリンにダムが建設され、灌漑(かんがい)農業開発が試みられているほかは、流域はウシ粗放な放牧地帯。1838年ビーグル号のストークスが探検し、同船の前船長名にちなんで命名した。

[谷内 達]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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