フィッツ(読み)ふぃっつ(その他表記)Reginald Heber Fitz

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フィッツ」の意味・わかりやすい解説

フィッツ
ふぃっつ
Reginald Heber Fitz
(1843―1913)

アメリカの病理学者。ハーバード大学卒業後、ウィーンベルリン病理学を研究し、帰国後母校の病理学教授とマサチューセッツ総合病院の病理部長となる。臨床を兼務し、臨床症状と剖検所見を比較検討し、主として腹部疾患、とくに急性虫垂炎膵臓(すいぞう)炎の研究をした。従来の「盲腸炎」「盲腸周囲炎」にかわり、「虫様突起炎」(虫垂炎)の病名を用い、また急性膵臓炎を、出血性、出血化膿壊疽(かのうえそ)性、広汎(こうはん)脂肪壊疽性の3型に分類した。彼の研究によって、これらの疾患に早期手術が実施されるようになった。

古川 明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む