フィブロネクチン

化学辞典 第2版 「フィブロネクチン」の解説

フィブロネクチン
フィブロネクチン
fibronectin

動物細胞表面および血漿中に存在する分子量4.6×105 の巨大な糖タンパク質.αとβサブユニットからなる.細胞マトリックス型と血漿型の2種類が存在する.多数のドメイン構造を有し,相互作用するタンパク質多く,多様な機能を担っているが,細胞接着が主要なはたらきと考えられる.語源fibra(fiber)+nexus(interconnection).

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「フィブロネクチン」の解説

フィブロネクチン

 血液や細胞の外表層にある線(繊)維状の接着性糖タンパク質.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフィブロネクチンの言及

【コンドロイチン硫酸】より

…プロテオグリカン集合体はさらにコラーゲン繊維と相互作用して網目構造を作っている。プロテオグリカン集合体とコラーゲンを結びつけているのはフィブロネクチンと呼ばれる糖タンパク質である。プロテオグリカンの生合成は細胞の状態によって大きく影響を受ける。…

【細胞】より

…糖鎖は各種の単糖の配列の違いによって,生物種や細胞種の違いをよく表している。動物細胞は,細胞が合成し分泌したタンパク質であるコラーゲンcollagen,フィブロネクチンfibronectin,ラミンlaminなどによって覆われ,また,これらのタンパク質は細胞膜と相互作用することによって細胞の形態や機能に影響を与えている。ラミンはコネクチンconnectinを介して細胞表層のアクチン繊維と結合でき,フィブロネクチンは細胞膜を貫く結合タンパク質を介してアクチン繊維と結合でき,結果として,細胞骨格と連動しうる構造になっている。…

※「フィブロネクチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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