最新 地学事典 「ドメイン構造」の解説
ドメインこうぞう
ドメイン構造
domain structure
単結晶中に境界面で境された分域(ドメイン)をもつ構造。ふつう相転移のときに出現。ドメインの大きさは光学顕微鏡で見えるものから電子顕微鏡でないと見えないものまである。この構造の多くは原子配列における規則・不規則格子の中間状態として現れ,準安定相として存在する。例えば合金や鉱物において,高温から冷却すると,あるドメインだけについては原子が規則配列をして他のドメインとは互いに格子が半周期だけずれる逆位相境界をもつものがある。ドメイン構造としては,ほかに,磁気および電気双極子の配向の違いや積層欠陥・双晶・離溶による場合などがあるが,いずれの場合も回折現象においてほぼ単結晶と認められるものに限る。
執筆者:金沢 康夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

