コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

細胞接着 さいぼうせっちゃくcell adhesion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

細胞接着
さいぼうせっちゃく
cell adhesion

細胞が多数集って組織や個体を形づくるためには,細胞同士が分離してしまわないことが必要である。細胞の接着には,細胞表面の構造や電気的な結合も関係しているようであるが,最近は,細胞の分化に伴って出現する接着物質が注目されている。脊椎 (せきつい) 動物の組織の細胞表面にある糖蛋白質カドヘリンは,カルシウム存在下で細胞の接着性を制御する物質として脚光を浴びている。このような物質の存在は,たとえば2種類のカイメンの組織を酵素で細胞単位までバラバラにした後,混ぜ合わせると,同じ種類の細胞だけが集合するといった実験からも予想される。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

さいぼうせっちゃく【細胞接着 cell adhesion】

多細胞生物のからだを構成する細胞は,ただ,ばらばらに存在しているのではない。隣接した細胞が互いに接着し,その接着に一定の強度があることによって,からだの形が保たれる。皮膚を引っ張ってみれば,細胞接着の強さを実感することができる。このような接着は細胞間接着と呼ばれる。一方細胞は,コラーゲン繊維のような無細胞性の生体物質や,ガラスまたはプラスチックのような非生物性材料の表面にもよく接着する。細胞の接着性,とりわけ細胞間接着の機構の研究は20世紀初頭から行われてきたが,1950年代以降細胞培養,電子顕微鏡による微細構造の観察,生化学的分析などの技術的進歩にたすけられて急速な進歩を遂げた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

細胞接着の関連キーワードエルキ ルースラーティ糖タンパク質エーデルマン細胞接着分子多細胞生物形態形成免疫

今日のキーワード

分水嶺

1 分水界になっている山稜(さんりょう)。分水山脈。2 《1が、雨水が異なる水系に分かれる場所であることから》物事の方向性が決まる分かれ目のたとえ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

細胞接着の関連情報