フィリップドタン(その他表記)Philippe de Taon(Thaün)

改訂新版 世界大百科事典 「フィリップドタン」の意味・わかりやすい解説

フィリップ・ド・タン
Philippe de Taon(Thaün)

12世紀前半のフランス,ノルマンディー地方の学僧。生没年不詳。中世フランス語の教訓文学の最初の作品となった《動物誌》(1130以前)は冒頭が6音節,残りは8音節の韻文で書かれている。また8音節詩行による《宝石誌》もあるが,いずれもアリストテレス,ソリヌス以来のギリシア,ラテンの知識の断片にキリスト教的寓意による解釈を加えたものである。また当時の天文学の知識を示す《暦法》も残したが,これは移動祝日である復活祭を決定する知識が中世の学僧に必要だったからである。
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