フェレル循環(読み)フェレルジュンカン

デジタル大辞泉 「フェレル循環」の意味・読み・例文・類語

フェレル‐じゅんかん〔‐ジユンクワン〕【フェレル循環】

地球規模の大気大循環の一つ。緯度60度付近の亜寒帯低圧帯で上昇した空気が緯度30度付近まで移動して亜熱帯高圧帯で下降し、再び極方向に向かって循環を形成する。地表付近では地球の自転にともなう西寄りの流れとなり、これが偏西風となる。また極循環との境界付近で、ジェット気流とよばれる強い西風となる。ハドレー循環と極循環によって間接的に生じる循環と考えられている。名称米国の気象学者W=フェレルに由来する。

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最新 地学事典 「フェレル循環」の解説

フェレルじゅんかん
フェレル循環

Ferrel circulation

平均子午面循環のうち,低緯度のハドレー循環と高緯度の極循環の間に見られる,これらと逆向きの中緯度の循環のことで,William Ferrelによって提唱された。相対的に暖かい低緯度で下降流,冷たい高緯度で上昇流がある。北半球中緯度の温帯低気圧は,その東側では暖気が北上し上昇する一方で,西側では寒気が南下し下降する。この温帯低気圧の傾斜対流の構造を東西平均すると,暖気が北上し高緯度で上昇,寒気が南下し低緯度で下降するフェレル循環の構造が現れる。フェレル循環はハドレー循環のような軸対称循環ではなく,偏西風帯の渦の構造を東西平均場に射影したものである。

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