Ferrel circulation
平均子午面循環のうち,低緯度のハドレー循環と高緯度の極循環の間に見られる,これらと逆向きの中緯度の循環のことで,William Ferrelによって提唱された。相対的に暖かい低緯度で下降流,冷たい高緯度で上昇流がある。北半球中緯度の温帯低気圧は,その東側では暖気が北上し上昇する一方で,西側では寒気が南下し下降する。この温帯低気圧の傾斜対流の構造を東西平均すると,暖気が北上し高緯度で上昇,寒気が南下し低緯度で下降するフェレル循環の構造が現れる。フェレル循環はハドレー循環のような軸対称循環ではなく,偏西風帯の渦の構造を東西平均場に射影したものである。
執筆者:田中 博
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...