亜熱帯高圧帯(読み)アネッタイコウアツタイ(その他表記)subtropical high pressure belt

デジタル大辞泉 「亜熱帯高圧帯」の意味・読み・例文・類語

あねったい‐こうあつたい〔‐カウアツタイ〕【亜熱帯高圧帯】

大気大循環下降気流がある地域に相当し、温暖高気圧が連なった地帯。中緯度高圧帯

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関連語 コリオリ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「亜熱帯高圧帯」の意味・わかりやすい解説

亜熱帯高圧帯
あねったいこうあつたい
subtropical high pressure belt

南北両半球の緯度 30°付近を中心とする気圧の高い地域。大気大循環による力学的原因で生じる。赤道から極地方へ向かう上層大気の流れが地球の転向力(コリオリの力)によって西風成分をもち,緯度 30°付近で下降気流を生じるために形成される。亜熱帯高圧帯域ではいくつかの高気圧に分かれている。北半球では,北太平洋高気圧小笠原高気圧はその一部),北大西洋高気圧アゾレス高気圧,バミューダ高気圧)などである。世界の砂漠地帯の大部分はこの高圧帯の影響を受けて形成されている。亜熱帯高圧帯の高緯度側では西風が卓越する中緯度偏西風帯が,低緯度側では東風の卓越する熱帯偏東風帯(貿易風帯)が形成されている。

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