フォトトランジスター

化学辞典 第2版 「フォトトランジスター」の解説

フォトトランジスター
フォトトランジスター
phototransistor

光起電力効果を利用した光電変換素子の一種.フォトダイオードが原理的にp-n接合構造であるのに対して,フォトトランジスターはp-n-p接合,またはn-p-n接合で構成されている.原則として3端子であるが2端子構造のものもある.エミッターコレクターの間に電圧を加え,ベース領域に光を照射すると,ベース領域で発生した電子正孔がコレクターに拡散していく過程トランジスター作用により増幅されるので感度は高くなる.フォトダイオードに比べて感度はよいが暗電流が大きい.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフォトトランジスターの言及

【光電素子】より

…この現象を光起電力効果という。 測光用光電素子としては光電面を使用する光電管と光電子増倍管,内部光電効果を用いる光導電セル,光起電力セル,フォトダイオード,フォトトランジスターがある。光電効果
[光電管photoelectric tube]
 光電面と陽極をもつ二極真空管で光電子流を測定する。…

※「フォトトランジスター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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