フォンセン石(読み)フォンセンせき

最新 地学事典 「フォンセン石」の解説

フォンセンせき
フォンセン石

vonsenite

化学組成鉱物。直方晶系,空間群Pbam, 格子定数a0.9452nm, b1.2287, c0.3072, 単位格子中4分子含む。まれに菱形断面をもつ柱状結晶,ふつう毛状ないし繊維状結晶の集合。黒色,不透明,亜金属~金剛光沢。劈開なし。硬度5,比重4.77。薄片では暗緑~暗褐色~不透明,屈折率α1.84~1.85, β1.84~1.85, γ1.99~2.02, 2V(+)20°~45°, 光分散rv極端。Fe2をMgで置換したルドウィヒ石とは完全な固溶体を形成,他にNiのボンアコーダイト(bonaccordite),Fe3をMn3で置換したフレッドリクソナイト(fredrikssonite)などとルドウィヒ石グループを構成。ページャイトといわれた鉱物はフォンセン石に同じ。接触変成作用を受けてできた磁鉄鉱鉱床や鉄・錫鉱床中に磁鉄鉱・灰鉄輝石などに伴う。日本では岩手県釜石市釜石鉱山などから産出。名称は米国の鉱物収集家M.Vonsen(1879~1954)にちなむ。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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