ふくだむ(読み)フクダム

デジタル大辞泉 「ふくだむ」の意味・読み・例文・類語

ふくだ・む

[動マ四]髪などがけばだってぼさぼさになる。丸くふくらんだようになる。
「つくろひ添へたりつる髪も、唐衣の中にて―・み」〈・二七八〉
[動マ下二]けばだたせる。そそけ乱れさせる。
御髪なども大殿籠り―・めたれど」〈宇津保・国譲中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ふくだむ」の意味・読み・例文・類語

ふくだ・む

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 乱れそそけてぶくぶくになる。けばだってぼさぼさになる。まるくふくらんだようになる。
    1. [初出の実例]「鬢髪の蓬乱(フクダメル)をも、かきも収めず」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃))
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙ふくだめる

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む