御髪(読み)ミグシ

デジタル大辞泉 「御髪」の意味・読み・例文・類語

み‐ぐし【髪】

頭髪敬称。おぐし。
(「御首」「御頭」と当てて書く)首や頭の敬称。
「―もたげて、見いだし給へり」〈夕顔

お‐ぐし【髪】

女性語。古くは、貴人の髪をいう女房詞頭髪の敬称。みぐし。

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精選版 日本国語大辞典 「御髪」の意味・読み・例文・類語

み‐ぐし【御髪・御首・御頭】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「み」は接頭語。「くし」は櫛で、道具によって髪を間接に表現するところから尊敬語化したもの。「みくし」とも )
  2. 頭髪の敬称。おぐし。
    1. [初出の実例]「御とし十七さいばかりにて、御ぐしいとめでたし」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲中)
  3. 首または頭の敬称。おぐし。
    1. [初出の実例]「首(ミクシ)を廻(めく)らして顧眄之間(みるまさかり)に」(出典日本書紀(720)神代上(兼方本訓))

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