普及版 字通 の解説

10画
[字訓] しく・あまねし・ひろい
[説文解字]

[甲骨文]

[金文]

[字形] 会意
甫(ほ)+寸(すん)。金文の字形は、苗木の根を包んで、これを持つ形で、土に扶植する意。それで広く施し行う意となる。〔説文〕三下に「布(し)くなり」とする。金文の〔毛公鼎〕に「命を
(し)き、政を
く」とあって、
(敷)の初文。〔克鐘(こくしよう)〕に「
(おほ)いに命を
(さだ)む」という。
に敷・溥の意があり、その初文とみてよい。[訓義]
1. しく、ほどこす。
2. あまねし、ゆきわたる、ひろい。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕
ヒトヘニ・シク・ノブ[声系]
〔説文〕に
声として
(博)・
・傅・溥・搏・
(縛)など十四字を収め、他に
声・溥声・
(薄)声の字五字を収める。
・
・搏などの声義のうちに、
の声義を考えることができる。[熟語]

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