フュシカ(英語表記)ta physika

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フュシカ」の意味・わかりやすい解説

フュシカ
ta physika

ギリシア語としてはフュシスに関する諸論文を意味し,特にアリストテレスの自然学に関する著作全体の総称ラテン語では,特にアリストテレスの著書『自然学講義』の訳として用いられる。本書では質料を含む事物の学としての自然学が述べられ,運動,場所,時間,空虚,動因,不動の動者などが考察されていて,自然哲学の基礎をなすものである。 physicaはまた自然哲学の意で用いられ,あらゆる自然現象の原因を究明する学とされ,近世以降は自然科学,特に物理学の意味で用いられている。

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