フランス映画社(読み)ふらんすえいがしゃ

知恵蔵mini 「フランス映画社」の解説

フランス映画社

日本の映画配給会社。正式名称は株式会社フランス映画社。本社所在地は東京都中央区。1968年に設立。76年より海外の優れた映画を紹介する「BOWシリーズ」を展開。「旅芸人の記録」(テオ・アンゲロプロス監督)、「ミツバチのささやき」(ビクトル・エリセ監督)、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」(ジム・ジャームッシュ監督)、「ベルリン・天使の詩」(ヴィム・ヴェンダース監督)などの作品を配給し、80~90年代における日本のミニシアターブームを牽引した。また、ジャン・リュック・ゴダールやエリック・ロメールらフランスの巨匠による作品の興行も手がけ、海外映画の普及に努めた。しかし、消費者の映画離れや映画ファンの嗜好の変化などによる上映機会の減少業績が低迷し、2014年8月末、実質的に営業を停止。同年11月に東京地裁へ自己破産を申請し、破産手続き開始決定を受けた。

(2014-11-21)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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