日本大百科全書(ニッポニカ) 「フリムル」の意味・わかりやすい解説
フリムル
ふりむる
Rudolf Friml
(1879―1972)
チェコスロバキア出身のアメリカのオペレッタ作曲家。生地のプラハ音楽院で作曲をドボルザーク、ピアノをJ・イラーネクに師事。バイオリン奏者J・クーベリックのピアノ伴奏者としてヨーロッパ、アメリカ各地を演奏旅行。1906年以後アメリカに定住し、ピアノ奏者として活躍。12年『蛍(ほたる)』によってオペレッタ作曲家として認められる。その後『ローズ・マリー』(1924)、『放浪の王者』(1925)、『三銃士』(1928)などの数多くのオペレッタによって、ビクター・ハーバート、シグマン・ロンバーグとともにアメリカにオペレッタの全盛時代をもたらした。ロサンゼルスに没。
[寺田兼文]