日本歴史地名大系 「フルウ場所」の解説 フルウ場所ふるうばしよ 北海道:後志支庁神恵内村フルウフルウ場所フルウに運上家を置いた場所。フルウ持場ともいう。ほぼ現古宇(ふるう)郡の一帯に設定された。「西蝦夷地場所地名等控」によれば惣名フルウとしてヲシベツ、モイワ、ムイノ泊リ、イヌルシ、テレケシ、フレシマ、甲ハナ、サ子ナイ崎、サカツキ、ノツトロ、ヲメシリ、ツビカイが含まれた。天保郷帳では西蝦夷地蝦夷人居所之分の「フルウ持場」のうちとしてモヱトマリベツ、フルウ、カワシラがみえる。支配所持名前帳(元禄一三年)に「志利布賀布留宇汐泊村同川鳥屋六ケ所」とあり、蠣崎主膳の支配であった。一七五一年(宝暦元年)恵比須屋岡田弥三右衛門が請負人となり、のち浜屋久七を経て田付氏が代々請負った。「蝦夷草紙別録」(天明後期)では松前納戸領としてフルウ場所がみえ、請負人は松前浜屋久七で運上金四〇両、乙名イメンゲ・小使イワヲと記される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by