日本歴史地名大系 「フルケシ」の解説 フルケシふるけし 北海道:日高支庁新冠町フルケシ漢字表記地名「古岸」のもとになったアイヌ語に由来する地名。当地一帯は近代に入り万揃(まんそろえ)村・滑若(なめわか)村に分属したとみられる。語義について「戊午日誌」(毘保久誌)は「此処むかしは此村よりシヒチヤリえ山越する坂の端なるが故に名有。フルとは坂のこと、ケシとは端と云義也」とする。「協和私役」に「ニイガツプ川」上流のアイヌは「六所に散住」し、「五をフルケシ」というとある(安政三年九月四日条)。戸口は「廻浦日記」に「此処昔は無りし由なるが当時九軒」、玉虫「入北記」に八軒、三二人(男一二・女二〇)とある(安政四年九月三日条)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by