フルライン生産型(読み)フルラインせいさんがた

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フルライン生産型」の意味・わかりやすい解説

フルライン生産型
フルラインせいさんがた

自動車生産における量産型生産形態をいう。生産形態にはフルライン生産型と重点車種量産型の2つがあり,前者は俗にフルライン・ポリシーと呼ばれ,需要全域に対応する車種をそろえ,価格は若干高くなってもともかく顧客の希望する車種をむらなく供給するというものである。このポリシーはゼネラル・モーターズフォードを追抜くためにとった方式として知られている。最近ではさらにフルライン・ポリシーのなかでも単に車種をそろえるだけでなく,同一の車種のなかでも数多くのバリエーション・モデルを用意するという方向に進み,多様性のある商品化の実現が一層進みつつある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android