普及版 字通 の解説
12画
[字訓] むなぎ・みだす・みだれる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(分)(ふん)。〔説文〕六上に「複屋の棟なり」とあって、二重構造の屋根の棟木をいう。班固の〔西都の賦〕に「(ふんれう)」という語があって、棟木とたるきをいう。ともに紛繚の語義があり、紊(びん)と通用する。
[訓義]
1. むなぎ、。
2. 紊と通用し、みだす、みだれる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 カコフ・ミダレ・エツリ 〔字鏡集〕 ミダル・ムネ・カコフ・ヤノムネ
[語系]
biunは(紛)phiunと声義近く、また紊miunも同系の語。みな、みだれる意がある。
[熟語]
錯▶・糸▶・芻▶・然▶・争▶・▶・▶・▶・迷▶・乱▶・▶
[下接語]
糸・重・蘭
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報