棟木(読み)ムナギ

百科事典マイペディアの解説

棟木【むなぎ】

屋根小屋組の最頂部に桁(けた)方向に用いられる横材。小屋組頂部の重要な連絡部となり垂木(たるき)の支持端となる。一般に小屋を組み上げて木を上げるとき上棟(じょうとう)式が行われる。
→関連項目懸魚

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大辞林 第三版の解説

むなぎ【棟木】

屋根の骨組みの頂部に用いられる水平材。棟に用いる木。むねぎ。 → 小屋組

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

棟木
むなぎ

小屋組みの最上部に、桁行(けたゆき)方向に取り付けられる横木。母屋(もや)とともに垂木(たるき)を受け、小屋組みを桁行方向につないで固定する。棟木の上部は、垂木の間隔に垂木欠(たるきか)き(垂木を受けるための欠込(かきこ)み)をしたり、鎬(しのぎ)に削る(背峰(せみね)形に傾斜をつける)。化粧屋根裏天井では化粧棟木となる。また、山口県、島根県地方の民家で、草屋根の棟に針目(はりめ)覆いおよび棟飾りとして置かれる千木(ちぎ)形の組木をさす場合もある。[中村 仁]

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精選版 日本国語大辞典の解説

むな‐ぎ【棟木】

〘名〙 棟に用いる木材。むねぎ。
※吾妻鏡‐文治三年(1187)一一月一〇日「東大寺棟木」

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世界大百科事典内の棟木の言及

【小屋組み】より

…小屋組みの目的は,屋根の形状を作ること,および屋根と天井の自重,屋根面にかかる雪積荷重,風荷重などの力を壁や柱へ伝達することである。 小屋組みを構成する部材は,小屋組みの種類とその規模,屋根の形状などにより異なるが,最低限でも,屋根の最上部にある水平架材である棟木(むなぎ)と軸組みの上部に水平に置かれた軒桁およびこの両者の上に所定のこう配で架け渡され屋根面の荷重を直接受ける垂木が必要となる。この三つの部材だけで構成される小屋組みは垂木小屋組みと呼ばれ(図-a),原始時代の住居や未開地の建築でよく用いられているが,棟木を直接,柱または壁で受けなければならず,間取りに制約を与えるので,現代では小規模な建物以外ではあまり用いられない。…

【社寺建築構造】より

…なお,近世の虹梁は,側面に渦や若葉と呼ばれる文様を彫り込んだり,根元に彫刻をつけるなど,装飾化が著しい。 天井を張らないとき(化粧屋根裏という)は,和様では虹梁の上に蟇股を並べ,さらに虹梁と蟇股を置く二重虹梁蟇股と呼ばれる方式によるか,あるいは虹梁上に合掌を組んで母屋桁(もやげた)と棟木(むなぎ)を支え,その上に垂木を並べる。垂木を支える桁のうち,いちばん上にあるものを棟木,中間にあるものを母屋桁(あるいは母屋),いちばん外側にあるものを丸桁(がぎよう)(あるいは桁)という。…

【棟】より

…茅葺きや板葺きの民家でも大棟の上や末端に種々の棟飾を付けるが,これは居住者の地位や家格を表す。また屋根内部の最上部にあって棟を支える部材を棟木(むなぎ)と呼ぶ。【浜島 正士】。…

※「棟木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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