フーニウシャン山脈(読み)フーニウシャンさんみゃく(その他表記)Funiu shan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フーニウシャン山脈」の意味・わかりやすい解説

フーニウシャン(伏牛山)山脈
フーニウシャンさんみゃく
Funiu shan

中国東部,ホーナン (河南) 省西部にある山脈チンリン (秦嶺) 山脈の東部の主脈にあたる。東西に長さは 400km。西部はムーミヤオ (木廟) 嶺 (2343m) ,ラオチュン (老君) 山 (2192m) など標高 2000mをこえる山峰が並ぶが,東に向うに従って低くなり,200~500mの丘陵となる。北斜面はホワン (黄) 河とホワイ (淮) 河の水系,南斜面はチャン (長) 江水系に属する。東部の丘陵地帯にはホワイ河治水工事の一環としてダムが多数建設されている。西部は湿潤で森林が繁茂し,省の主要な木材産地。また桐油,漆,さく蚕糸などの特産物がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む