ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブシャール」の意味・わかりやすい解説
ブシャール
Bouchard, Lucien
カナダの政治家。ラバル大学で 1960年社会科学,1963年法学の学位を取得。1964年に弁護士となり,活躍した。1985年駐仏カナダ大使に就任。進歩保守党党員として政界に進出し,マルルーニー政権で国務長官に任命されたのち下院議員に当選,1989年同政権の環境大臣に就任した。ミーチ湖憲法協定が廃案になった 1990年,閣僚を辞任するとともに進歩保守党を離党し,ケベック州の主権推進を党是とする連邦政党ケベック連合の創設メンバーとなり,1990~96年党首を務めた。1993年選挙でケベック連合が大躍進し,野党第一党となった。1996年に下院議員を辞職したのち,ケベック州知事に当選し,その後州政治に専念する。ケベック州の分離独立を目指す地方政党,ケベック党の党首に就任。2001年,1995年の州民投票で連邦離脱案が僅差で否決されたのち分離独立運動の成果を上げられなかった責任をとるとして,党首と州知事の職を辞した。2002年レジオン・ドヌール勲章,2008年ケベック国家勲章を受章。(→ケベック問題)
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