ブライナイグウェント(英語表記)Blaenau Gwent

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブライナイグウェント」の意味・わかりやすい解説

ブライナイグウェント
Blaenau Gwent

イギリスウェールズ南東部の単一自治体(ユニタリー unitary authority)。行政府所在地エブーベール。南ウェールズ炭田東端の深い谷と高原台地からなる。区域大部分は旧モンマスシャー県に属したが,北東部のブリンマウル周辺は旧ブレックノックシャー県の一部。1974年の自治体再編でグウェント県の一地区となり,1996年に単一自治体となった。古くから石炭鉱業鉄鋼業が盛んであったが,20世紀半ば以降は南部のブリストル海峡沿岸に中心地が移ったため,深刻な不況に見舞われた。エブーベールは 18世紀に炭鉱の中心地として発展。のちに鉄鋼業に転換をはかったが,製鋼所は 1978年に閉鎖された。南部のアバーティスレーも石炭産業の発展と衰退を経験し,1930年代以降は政府の財政支援を受けている。近年はナイロン,繊維,電子機器,食品などの工業が立地する。ブレコンビーコンズ国立公園ハイキングや釣りなどのレジャーでにぎわう。面積 109km2。人口 6万8400(2005推計)。

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