エブーベール(その他表記)Ebbw Vale

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エブーベール」の意味・わかりやすい解説

エブーベール
Ebbw Vale

イギリスウェールズ南東部,ブライナイグウェント北部の町。ブライナイグウェントの行政府所在地。ウェールズ語では Glyn Ebwy。カーディフの北約 35km,エブー谷の谷頭近く,標高約 300mにある。南ウェールズ炭田の北東部に位置し,地元の石炭鉄鉱石石灰岩を用いて 18世紀末頃から鉄製錬が行なわれていたが,町は炭田開発に伴って 19世紀後半炭鉱町として建設された。その後この地域の重要な製鋼中心地となったが,海岸から遠かったことおよび 1930年代の不況の影響で衰退。1935年政府の財政援助により大規模な製鋼所が建設されて復興したが,1970年代にイギリスの鉄鋼業が衰退したのをうけ 1978年頃に閉鎖された。20世紀末には採炭も停止された。今日ではブリキの生産と各種軽工業が行なわれるほか,地域の商業中心地となっている。都市圏人口 3万3280(2001) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む