ブランド石(読み)ブランドせき

最新 地学事典 「ブランド石」の解説

ブランドせき
ブランド石

brandtite

化学組成Ca2 Mn2+(AsO42・2H2Oの鉱物。単斜晶系,空間群P21/c,格子定数a0.5899nm, b1.2968, c0.5684, β108.0°,単位格子中2分子含む。板状ないし柱状結晶~繊維状結晶の放射状集合。無色~白色~帯緑灰色,透明ないし半透明で,ガラス光沢。劈開{010}に完全,{001}に良好。硬度3.5, 比重3.67。薄片では無色,屈折率α1.707~1.709, β1.711, γ1.724~1.729, 2V(+)23°, 光分散vr強。パラブランド石(三斜晶系)とは同質二像。Mn2の位置にMgのほか,Co, Zn, Cuが入り,同構造のクレーンク石族を構成。米国ニュージャージー州Sterling Hill鉱山,スウェーデンのHarstig鉱山の変成Pb-Zn-Mn鉱床に,菱マンガン鉱閃亜鉛鉱・方鉛鉱・フランクリン鉄鉱・重晶石・各種マンガン砒酸塩鉱物などに伴う。日本では,福島県いわき市御斎所鉱山の変成マンガン鉱床から少量産した。名称はスウェーデンの化学者G.Brandt(1694~1768)にちなむ。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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