ブルハン・ハルドゥン(読み)ブルハン・ハルドゥン(その他表記)Burkhan Khaldun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブルハン・ハルドゥン」の意味・わかりやすい解説

ブルハン・ハルドゥン(不而罕哈勒敦)
ブルハン・ハルドゥン
Burkhan Khaldun

モンゴル北東部にあるモンゴル族の聖山。チンギス・ハン(成吉思汗)の生誕地であり墓所であるとされる。ブルハンはトルコ語,モンゴル語で「仏」を意味する。外モンゴルのヘンティー山脈中央部,ステップタイガの交わる付近にある。モンゴル部の神話的始祖である蒼い狼(ボルテ・チノ)と白い雌鹿(コアイ・マラル)とが居所を定め,子孫を産んだといわれる。またチンギス・ハンが青年のおり,ここに隠れてメルキト部の追跡から脱することができたため,子孫に毎朝,毎日この山をまつるよう命じたとされる。2015年世界遺産の文化遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android