ブレーズ反応(読み)ブレーズハンノウ

化学辞典 第2版 「ブレーズ反応」の解説

ブレーズ反応
ブレーズハンノウ
Blaise reaction

塩化アシルに有機亜鉛化合物を作用させてケトンを合成する方法.

R1COCl + R2ZnCl → R1-CO-R2 + ZnCl2

ケトンの収率は普通75~90% であるが,R1アリール基のときはやや低い.グリニャール反応と違い,ケトン生成の段階で止まり第三級アルコールにまで進まないのが特徴.【ニトリルとα-ブロモカルボン酸エステルと亜鉛の混合物を加熱し,生成物加水分解してβ-ケトカルボン酸エステルを合成する方法.一般に収率は良好であるが,オルト位に置換基のあるベンゾニトリル誘導体では,きわめて低い.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android