ベンゾニトリル(読み)べんぞにとりるでーたのーと(英語表記)benzonitrile

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベンゾニトリル」の意味・わかりやすい解説

ベンゾニトリル(データノート)
べんぞにとりるでーたのーと

ベンゾニトリル

 分子式 C7H5N
 分子量 103.1
 融点  -13.2℃
 沸点  191.1℃
 比重  1.0051(測定温度20℃)
 屈折率 (n) 1.5282
 溶解度 1g/100g(水100℃)


ベンゾニトリル
べんぞにとりる
benzonitrile

芳香族シアン化物の一つ。ベンゼンの水素原子1個をシアノ基に置換したもの。シアノベンゼン、シアン化フェニルともいう。甘い香りの無色液体。水に難溶、有機溶媒に可溶。安息香酸アンモニアを気相で高温のアルミナ触媒上で反応させて製造する。ベンズアルドキシムの脱水でも得られる。還元すればベンジルアミンを与え、加水分解すれば安息香酸を生じる。溶剤、プラスチック原料、建染め染料の合成原料などに用いられる。

[加治有恒]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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