プエブラ州(読み)プエブラ(その他表記)Puebla

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プエブラ州」の意味・わかりやすい解説

プエブラ〔州〕
プエブラ
Puebla

メキシコ中部内陸の州。州都プエブラ。メキシコ高原の南東隅を占め,大部分標高 1500~2400mの高原地帯となっているが,北東端部にメキシコ湾岸の低地を含む。東部にはメキシコ高原の東を限る東マドレ山脈が連なり,山間には肥沃な谷が開ける。南部はメキシコ中部を東西に横切る火山帯に属し,東のベラクルス州との州境にメキシコの最高峰シトラルテペトル,西のメキシコ州との州境にイスタシワトル,ポポカテペトルなどの 5000m級の火山がそびえる。温帯性の気候で,自然環境に恵まれるため,古くから人口が集中し,スペイン征服前には高度に発達した文明が栄えた地域で,州内には古い町や都市遺跡などが多い。 19世紀以降農業・工業地帯として発展。主要作物はコーヒー,サトウキビ,繊維植物,トウモロコシなど。縞瑪瑙,金などの鉱物資源も多い。面積3万 3902km2。人口 411万 8059 (1990推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android