ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プユマ族」の意味・わかりやすい解説
プユマ族
プユマぞく
Puyuma
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…それで,個人間では冗談関係や表敬関係あるいは相互に避け合う忌避関係,集団間でも上下の格付けや細かい儀礼的な行動様式など,対立を防ぐしくみが制度化していることが多い。たとえば台湾のプユマ族では,自分の妻の兄弟に対しては相手が年下であっても遠慮すべしという慣習があり,手のつけられない酔っぱらいのなだめ役として赤ん坊が連れて来られることがある。またその危難に際しては,実の兄弟よりも先に救援に駆けつけなければ恥とされている。…
…アミ族のうちでも北部および中部の有力ないくつかの村々は,少なくとも17世紀の中ごろから存続していたことが当時のオランダの記録から判明する。しかし,微力な村々は西方山地のアタヤル,ブヌン両族,南方のプユマ族から各個撃破的な打撃をしばしば受け,その結果,東部平原から台湾南端の恒春方面にかけて錯雑した移動混交が行われた。このことについては,他の諸種族の場合に比べ,アミ族への小銃の伝来が著しくおくれたことも考慮されるべきであろう。…
※「プユマ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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