プラエフェクツス・ウルビ(その他表記)praefectus urbi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

プラエフェクツス・ウルビ
praefectus urbi

古代ローマの最高政務官 (高級官僚) 。都市長官の意。当初,王または執政官 (コンスル ) がローマに不在の際,その代理となった。前 367年法務官 (プラエトル ) が執政官不在中その職務を代行するようになって以来,プラエフェクツス・ウルビの権限は著しく減少したが,皇帝アウグスツス (在位前 27~後 14) によって新しい職務となった。おそらく 13年ルキウス・ピソの任命をもって始り,執政官級の元老院議員が選任され,数年間服務,命令権 (インペリウム ) をもって首都ローマの治安にあたり,常備警察隊を指揮した。後期ローマ帝国まで存続し,359年にはコンスタンチノープルにも設けられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む