改訂新版 世界大百科事典 「プルッツ」の意味・わかりやすい解説 プルッツRobert Prutz生没年:1816-72 ドイツの作家。シュテッティン(現,ポーランドのシュチェチン)の生れ。早くから詩才を発揮したが,反ロマン主義的自由主義的な政治思想のため,念願の教授職にも就くことができず,文芸ジャーナリストとしての活動にも制限を加えられた。喜劇《政治の産室》(1843),社会小説《エンゲルヒェン》(1851)の作品のほかに,講演旅行をもとにした鋭利な文学論や文学史の著作があり,《ドイツ・ジャーナリズムの歴史》(1845)も貴重な先駆的な労作である。執筆者:中田 美喜 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by