化学辞典 第2版 「プルフリヒ光度計」の解説
プルフリヒ光度計
プルフリヒコウドケイ
Pulfrich's photometer
同一光源からの複光束の一方を試料に通し，他方を絞りながら分割視野の明るさを等しくすることにより測光する光度計．C. Pulfrichによって発明された装置で，ステップ光度計ともいわれる．
図において，光源からの光の一方は，たとえば試料溶液のセルAを，他方は同じ液層厚の溶媒のセルBを通り，複プリズムを経て分割視野内に入る．M1，M2 の絞りの大きさを調節して視野の明るさを等しくし，このときの絞りの面積の比から視野に入った両光束の光量の比を求め，計算によって試料の吸光係数または透過率を算出する．接眼レンズの向こう側に種々のフィルターが置けるようになっている．また，反射率を測定することもできる．
出典 森北出版「化学辞典（第2版）」化学辞典 第2版について 情報