岩石学辞典 「プロトジン」の解説 プロトジン アルプスに産出する片麻岩状花崗岩で,石英,長石,滑石,緑泥石などからなる[Jurine : 1806].この岩石はモンブラン(Mont Branc)の主要部分を構成している.この岩石は正長石,マイクロクリン,オリゴクレース,石英と少量の緑色の雲母からなっている.最初は緑泥石,緑簾石,石榴石が記載されており,滑石の記述は緑泥石が漂白されたものか絹雲母らしい[Duparc & Mrazec : 1891, 1892].この花崗岩はヘルシニアン(Hercynian)時代のものでアルプス造山運動の過程で変成作用を受けたものである[Tomkeieff : 1983].複合的な原因で結晶化したか,固化の後に偏圧条件かで部分的に再結晶したと考えられている. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報