プロトン磁力計(読み)プロトンじりょくけい(英語表記)proton magnetometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プロトン磁力計」の意味・わかりやすい解説

プロトン磁力計
プロトンじりょくけい
proton magnetometer

プロトン核磁気共鳴を利用する磁力計。普通は水素の陽子つまりプロトンを用いる。その場合の共鳴周波数を f磁場の強さを H とすれば H=(2.34860±0.00006)×10-4f エルステッドである。絶対測定ができるので校正の不要な磁力計として,特に強磁場の測定に盛んに用いられてきた。信号の大きさは磁場の 3/2 乗に比例して減少するので,磁束密度 10-2T 以下の測定は困難になってくるが,パルス法を用いて 10-9T 程度の小さい磁場の測定が可能になる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android