ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プロバンス語文学」の意味・わかりやすい解説 プロバンス語文学プロバンスごぶんがく 南フランスの地方語,プロバンス語を使用した文学。 11世紀には宗教文学,さらにトルバドゥールの文学が 12~13世紀に栄えた。ベルナール・ド・バンタドゥール,ジョフレ・リュデル,ベルトラン・ド・ボルンらの詩は,北フランス,イタリア,ドイツなどの文学に大きな影響を与え,ダンテ,ペトラルカのカンツォーネの原型となった。その後南フランスの勢力衰退に伴い,その文学も衰え,16世紀にペ・ド・ガロがオック語維持に気を吐いたのみで,19世紀なかばの F.ミストラルらによるフェリブリージュの運動までみるべきものはない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by