ヘイホー地区(読み)ヘイホー(その他表記)Heihe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘイホー地区」の意味・わかりやすい解説

ヘイホー(黒河)〔地区〕
ヘイホー
Heihe

中国東北地方,ヘイロンチヤン (黒竜江) 省北部の地区。シヤオシンアンリン (小興安嶺) 山脈の中部から北西部を占め,北はロシアとの国境をなすヘイロン (黒竜) 江 (アムール川) に接する。行政中心地のヘイホー市ほか2市4県から成る。ヘイロン江沿いの平地では排水・灌漑工事と多数の小型発電所建設により耕地化が進んでいる。コムギダイズ,雑穀などが栽培されるが,北緯 51°のアイホイ (愛輝) にも水稲栽培の導入がはかられている。またシュンクー (遜克) 県では機械化による増収がめざましい。山地はチョウセンゴヨウマツ,グイマツ,チョウセンハリモミなどにおおわれ,林業開発が進んでいる。南部のペイアン (北安) 市はチーペイ (斉北) 鉄道とソイペイ (綏北) 鉄道の接続点で,北部のヘイホー市に向うペイヘイ (北黒) 鉄道が建設されている。鹿茸,熊胆などの漢方薬材や,キタリス,タカネイタチ,クロテンなどの毛皮を採集。アカシカや毛皮獣の飼育も行われる。人口 155万 4577 (1990) 。

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