ヘキソーゲン(読み)へきそーげん(英語表記)hexogen

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘキソーゲン」の意味・わかりやすい解説

ヘキソーゲン
へきそーげん
hexogen

シクロトリメチレントリニトラミンcyclo-1,3,5-trimethylene-2,4,6-trinitramineの慣用名RDX(research department explosiveの略)、シクロナイトなどの別名でもよばれる。分子式C3H6N6O6、分子量222。第二次世界大戦中に大量に用いられるようになった高性能軍用爆薬。外国では単独雷管添装薬として使われている。シクロトールやコンポジションBのようなトリニトロトルエンTNT)との2成分混合爆薬の成分として炸薬(さくやく)にもっとも多く使われている。爆速は比重1.77で毎秒8700メートル、爆発熱は1キログラム当りおよそ5941キロジュールで、現存する高性能爆薬の一つである。

吉田忠雄・伊達新吾]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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