爆速(読み)バクソク(その他表記)detonation velocity

デジタル大辞泉 「爆速」の意味・読み・例文・類語

ばく‐そく【爆速】

火薬などが爆発した際に火炎衝撃波が伝わる速度爆轟ばくごうの伝播速度。
俗に、非常に速いこと。「爆速で処理する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「爆速」の意味・わかりやすい解説

爆速
ばくそく
detonation velocity

爆薬一端に起った爆発が他端にまで伝わる速度,すなわち爆反応が火薬中を進行する速度をいう。爆薬の重要な性質の一つで,爆薬の爆発効果のうち動的効果 (破壊効果) に密接な関係があるほか,特に炭鉱爆薬ではその安全度を判定する重要な因子の一つとなる。爆速は爆薬の種類によって異なり,黒色火薬秒速約 400mからペントリットの秒速 8300mなどまであり,よく使われる各種爆破薬の爆速は,硝安爆薬の秒速 2800~3200mから硬岩用の松ダイナマイトの秒速 7000mの範囲内にある。また爆速は薬量や密閉強度によって変化し,いずれも限界はあるが,それらが大きいほど一般に爆速は大になる。

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