ヘリウムネオンレーザー(その他表記)helium-neon laser

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘリウムネオンレーザー」の意味・わかりやすい解説

ヘリウムネオンレーザー
helium-neon laser

ヘリウムネオン混合ガスを用いた代表的な気体レーザー。 1960年波長 1.153 μm ほか5本の赤外波長で初めて発振が実現された。可視では波長 0.633μm の赤い光を連続的に発振する。 0.1~100mW と比較的小出力であるが,安定性にすぐれ,寿命真空管と同じくらい長く,可干渉性光源として手軽に利用でき,広く普及している。ポンピンググロー放電による。

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世界大百科事典(旧版)内のヘリウムネオンレーザーの言及

【レーザー】より

干渉
[種類]
 レーザーの種類は多いといっても,実用面で広く使われているものはそれほどの数はない。気体を媒質として用いる気体レーザーのうち,ヘリウム‐ネオンレーザー(波長3.4μm帯,1.1μm帯,632.8nm帯)は出力は小さいが,安定で単色性がよいので,長さの二次標準や精密実験に使用される。アルゴンイオンレーザー(アルゴンレーザーともいう)は514.5nm,488.0nmなど可視域で数本の強い発振線をもつほか,紫外から近赤外の広い範囲で50本以上の発振線をもつ。…

※「ヘリウムネオンレーザー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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