ヘロン岩(読み)ヘロンがん(その他表記)heronite

岩石学辞典 「ヘロン岩」の解説

ヘロン岩

アナルサイムを含む優白質のテッシェン岩に相当する暗赤色細粒の岩石で,脈岩として産出する.ほとんどの正長石は球顆状で放射状の塊で,赤いアナルサイムのベースに含まれ,その粒間には放射状のラブラドライトと針状のエジリンが埋めている[Coleman : 1899].バロウはアナルサイムはネフェリンが自変成作用で形成されたとしている[Barlow : 1913].カナダ,オンタリオ州,スペリオル(Superior)湖のヘロン(Heron)湾に因む.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android