ヘン・かたあみど・ひらたい・ひとつ

普及版 字通 の解説


9画

[字音] ヘン
[字訓] かたあみど・ひらたい・ひとつ

[説文解字]

[字形] 象形
編み戸の形。(戸)の下部を編み戸の形に作る。その両のものを(扉)という。〔説文〕二下に「なり。册に從ふ。册なるは、門するのなり」とし、冊を冊書、字を会意にして額の意であるとするが、字の初形初義としがたい。竹部五上に「は書なり。一に曰く、關西には榜(ばう)を謂ひてと曰ふ」とあり、〔説文〕はをこのの義を以て解する。扉の字。扉は両のあるべきものであるから、は一偏の意となり、また平・小・額・舟の意となる。

[訓義]
1. かたあみど、あみど。
2. ひらたい、ひくい、小さい。
3. ひとつ、かたよる、そばたつ。
4. ひらたい角材、額。
5. 編(へん)と通じ、あむ。
6. (へん)と通じ、あまねし。
7. 漢字の左半。

[古辞書の訓]
立〕 トボソ 〔字鏡集〕 ヒラナリ

[声系]
〔説文〕に声として(偏)・(編)・など十七字を収める。みなの声義を承ける字である。

[語系]
pyenは(平)bieng、竝(並)byeng、反piuanと声が近く、平なものをいう。

[熟語]

[下接語]
・輪

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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