ヘントの平和(読み)ヘントのへいわ(その他表記)Pacificatie van Gent; Pacification of Ghent

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘントの平和」の意味・わかりやすい解説

ヘントの平和
ヘントのへいわ
Pacificatie van Gent; Pacification of Ghent

「ガンの平和」とも呼ばれる。オランダ独立戦争中,1576年 11月に成立したネーデルラント全州の和約。オランダ独立の指導者オランニェ公ウィレム1世 (沈黙公)は新旧両教の争いよりも政治的平和と寛容を優先すべしと説き,カルバン派の支配下にある反乱側のゼーラント,ホラント両州とスペイン支配下にあってスペイン兵の劫掠におびえる残りの州を講和させてスペイン兵の国外退去を要求し,全ネーデルラントの統一と平和の実現に成功した。翌年1月この和約に基づいてブリュッセル同盟が結成されたが,79年南部ワロン諸州がアラス同盟北部がこれに対抗してユトレヒト同盟を結び,オランダとベルギーは決定的に分裂した。

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