ベクトル模型(読み)ベクトルもけい(その他表記)vector model

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベクトル模型」の意味・わかりやすい解説

ベクトル模型
ベクトルもけい
vector model

量子力学において,演算子である角運動量のベクトルをあたかも古典的なベクトルのように図示して直観的に扱う方法。量子力学によれば,角運動量の演算子を J とすると,角運動量の大きさの2乗 J2 の固有値は J(J+1)(h/2π)2 で与えられる。ただし,h はプランク定数。また,J の任意の方向 ( z 方向とする) の成分 Jz の固有値は,J,J-1,…,-J で,(2J+1) 個の値をとる。そこで,図に示したように,J を長さが のベクトルで表わすと,z 成分が J,J-1,…,-J となるような方向だけをとるように量子化され,これが z 軸のまわりに歳差運動をしていると考えることができる。

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