ベセロフスキー(読み)べせろふすきー(その他表記)Александр Николаевич Веселовский/Aleksandr Nikolaevich Veselovskiy

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベセロフスキー」の意味・わかりやすい解説

ベセロフスキー
べせろふすきー
Александр Николаевич Веселовский/Aleksandr Nikolaevich Veselovskiy
(1838―1906)

ロシアの文学史・文学理論研究者、民俗学者、民族学者。ペテルブルグ大学教鞭(きょうべん)をとるかたわら、科学アカデミー・ロシア語ロシア文学部門の指導者的存在でもあった。博識で知られ、スラブ、ビザンティン、西欧の種々の時代の文学に通じていたほか、種々の民族のフォークロア民間伝承)や神話にも造詣(ぞうけい)が深かった。彼にとっては、個別研究はあくまでも世界の文学、フォークロアの研究という全体の一部分であり、究極的な目的は、言語芸術の発達法則を解明し、歴史詩学を構築することにあった。その成果は、比較・歴史的研究ならびに類型学的研究の優れた先駆として高く評価されている。また詩の発生の理解に対して民俗学、民族学がもつ意義をいち早く強調した人物の一人であり、ことに、芸術、詩のシンクレティズム理論を打ち出した。そのほか神話学への貢献も小さくない。『歴史詩学』(1940)をはじめ、きわめて多くの著作を残している。

桑野 隆 2018年12月13日]

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