最新 地学事典 「ベッドフォーム」の解説
ベッドフォーム
bedform
堆積物の移動に伴って形成される堆積表面のさまざまな形態の総称。大きさは数cm~数kmにも及ぶものもある。礫から極細粒砂・シルトまでさまざまな粒径に認められるが,砂質堆積物に最も一般的に認められることから砂床形と呼ばれる場合もある。また河川では河床形,河床波と呼ぶ場合もある。水流の流向に平行にのびる縦列ベッドフォーム(サンドストリーマー,サンドリボン,コメットマーク,オブスタクルスカーなど)と流向に直交してのびる横列ベッドフォーム(水成デューン,リップルなど)に大別される。どのようなベッドフォームが形成されるかは,流速・水深・堆積物粒度・流れの特徴などによる。一般に縦列型のほうが流速が大きい場に形成され,侵食性の構造であることが多い。さらに流れの強い場では,アンチデューンが形成される。また,振動流や複合流によって形成されるハンモック状斜交層理から復元される地形は,一方向流の場合と異なり緩やかなマウンド状を呈し,特異な形態を示すことが知られている。このように波のような振動流と一方向流および両者の複合した流れ(複合流)によってつくられるベッドフォームは,互いに異なる形態的特徴や堆積粒子組織をもつことが知られている。
執筆者:池原 研
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

