最新 地学事典 「複合流」の解説
ふくごうりゅう
複合流
combined flow
振動流と一方向流が同時に作用する流れ。振動流と一方向流では,同じ平均流速でも底面での剪断応力や深さ方向の速度勾配が異なるため,二つが重なることにより,独立に働くときとは違う性質をもつ。振動流は一方向流に比べて底質を巻き上げやすく,逆に一方向流は振動流に比べて実質的な輸送能力が大きい。両者の性質を合わせもつ複合流は,陸棚上での堆積物の輸送に重要な役割を果たす。陸棚上で暴浪時に生じる沖向きの流れと波浪,潮間帯や潮下帯で潮流と波浪が重なる場合などに生じる。
執筆者:横川 美和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

