ベノミル

化学辞典 第2版 「ベノミル」の解説

ベノミル
ベノミル
benomyl

methyl N-[1-(butylcarbamoyl)benzimidazol-2-yl]carbamate.C14H18N4O3(290.32).ベンレートともいう.2-メチルイソチオ尿素と2モル量のクロロギ酸メチルとを水酸化ナトリウムの存在下で反応させ,2-メチル-1,3-ビス(メトキシカルボニル)イソチオ尿素とし,ついでo-フェニレンジアミンと反応させて,N-(ベンズイミダゾール-2-イル)カルバミン酸メチル(MBC)とし,引き続きイソシアン酸ブチルを反応させると得られる.無色の結晶.分解点140 ℃.水溶解度2.9 mg L-1(pH 7,20 ℃).通常の有機溶媒に難溶.ベノミルは広範囲の植物病原菌に卓効を示す農業用殺菌剤で,植物体内でMBCに変換されて,チューブリンに結合して核分裂を阻害する.LD50 5000 mg/kg(ラット経口).[CAS 17804-35-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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